地方移住というワードと都会⇔田舎の比較について

今回は地方移住をテーマにしたお話です。

メディアで話題となる「地方移住」

少し前に「地方移住したら100万円がもらえるようになる!?」という話題がありました。
噂の元となった国からの支援金は以下リンクの情報を抜粋したものです。

もちろん無条件でもらえるものでは無く一定の要件が必要ですが、
例えば東京23区内で生まれ育った30歳男性が鹿児島県へ越して定住(5年以上)を目指して地元企業に就職…
というケースで「最大」60万円までの支援金がもらえます。
(家族がいたり、さらに現地で自営業を始める~というような場合では100万円~300万円と額は大きくなります)

ただしそうは言っても「移住」というのは人生の中でターニングポイントとなる大きな出来事。
・今後のキャリアを含めた人生設計
・家族の同意(子どもの教育環境なども)
・見知らぬ土地で慣れていけるか、都会の利便性から適応できるか
これらをクリアして初めて出来ることですよね。
なんだか軽いノリではいけなくなって来た気がしますね。

田舎はお金がかかる?

主観ですが、正しくは「田舎は(思ったより)お金がかかる(ことがある)」です。
ざっと挙げてみましょう。
①車(地域によりチェーンが必要なことも)、ガソリン代+維持費
②ガス代(都市ガスと比較した場合。田舎はプロパンで、火力は強いですが都市ガスと比べ割高に)
③ご近所づきあい(良い側面はありますが、小規模集落に入ると付き合いは欠かせません)
④(地域にも拠りますが)税金や保険料が高くなる傾向
単純なお金のほか、それに伴って時間や労力もまたかかります。
そもそも引っ越して来るときに引っ越し代や不動産の契約金、家具や雑貨の購入…というところでけっこうな費用がかかります。
私自身で言うと大阪から荷物を送って9万円ぐらい、自身は自転車を載せてフェリーで1万円、そこから不動産の初期費用を払って生活に必要なものを買って、中古の車を買って…単身でも初期費用で100万円ぐらいかかりました。
荷物の荷造り荷下ろしも考えると仕事を休んだり終業後の余暇の時間を使ったりで前後1か月ぐらいはバタバタしますよね。
遠方だったり家族がいるとより大変になってきます。
私の場合は仕事があっての移住でしたが、お仕事無しでまず来てみよう、というパターンは本当にお勧めしません。
地域に人が増えるのは嬉しい反面、来てすぐに帰ってしまうことや「移住しなければ良かった」…という悪い未来を作りたくないからです。

所感ですが、地方になればなるほど「礼金」は要らないというところがある気がしますがそれは助かりますね。

地方に来て良かったところ

これは先ほど挙げた例の裏返しですが、
①’電車通勤が無くてラク!しかも宮崎や鹿児島は全国イチ通勤時間が短い(平均18分ほど)
③’集落に入ればお野菜や米、お肉などおすそ分けがあることも!
地域に飛び込む自身が無い方はマンションなど集合住宅であればほぼ都会と変わらない生活に
④’行政支援が手厚いパターンがあり、学生の給食費が安いor無料、医療費助成or無料…など、
人口が少ないぶん一人一人に身近な福祉サービスがあります。
もっと言えば水や空気が綺麗で食の素材も豊富、夜が静かで一人の時間を楽しみやすいなどありますが
そもそも新しい場所に来るというところに夢がありますよね!
ありますよね!

都会と田舎の暮らし、と二極化して比較されることは多いですが、
いつになってもその論議の答えは出ないかと思います。

大阪市内に住んでた時は電車があったからお酒を飲んでも電車に乗るのは問題が無いし、
仕事帰りの遅い時間や朝早い時間にもスーパーや薬局が開いていたり、
週末ごとにどこに行って遊ぼう?というぐらいイベントも多かったです。

方や志布志市に来てから、名前を言えば誰かの知り合いと繋がることが出来たり
何かおみやげを持っていけば倍ぐらいのお返しを届けてもらったり、
新しいことを始める際にチャレンジするのを応援してくれるような、
そういう人の距離の近さというのが心地良かったりします。

「一人で居たい」とあまり思わないのは車を運転しながらカラオケボックス代わりに歌を歌ったりしてるからでしょう。
あるいはエスプラネードのカフェにお客さんが来なくて孤独を感じたり(笑)

もちろん暮らしの中でやりにくいこと、こうなったら良いのにと感じることはありますが、それを変えていくのは自らの行動なのではないでしょうか。

今回は徒然と思うところを書き綴ってみました。
「志布志ってどんなトコロ?」「移住してどんな感じ?」などの情報も
移住者インタビューや志布志の人々、そしてこちらのブログで更新していきますので今後ともよろしくお願いいたします。

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