~ まこちおもしてシブシンシ ~
まこち = 本当に、とっても
おもして = おもしろい
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志布志市ローカルの面白い人や取り組みを紹介するページです。
第五回は 山田 勝郎(やまだ かつろう)さんです!
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「どんなことをしているの?」
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「あっ、お花が届いた。やまださん、いつもありがとうね」
志布志の花屋の老舗・ふらわぁ~ギャラリーやまだ。
今日も配達の車が街を駆け巡る。
店舗に行くと一階はお花屋さんで、階段を上った二階はドライフラワーとアンティークが並んだアートギャラリーになっている。
なんと先代と共に20数年前にゼロから自分たちの手で築き上げたという―。
(表現に収められないため、是非足を運んで見ていただきたい)
時の流れを感じさせない空間から、駅前の通りを見下ろす眺めは非日常だ。
「お茶でも飲んでいってよ」
薦められ、腰かけると時間を忘れてついつい長話をしてしまうのはいつものこと。
いつ来ても心地良い場所ー。
花は癒しをくれると言うけれど、花を扱う人こそが癒しを与えてくれるのではないかと感じる。
現社長の勝郎さんは巷で『かっちゃん』の呼び名で知られる3代目。
高校を出てすぐに上京。
遠く離れた東京の地で環境の違いを感じながらも多くの人と出会い、
語り尽くせないほどのドラマがあった。
ふるさと志布志とは違った大都会では良いことも悪いことも全てが新鮮で、
当時培った経験は後の人生を生き抜く揺るぎない糧となった。
7年を過ごした後、一回り成長した勝郎さんは地元に残る決意を固める。
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運命の出会いもあった東京での暮らし。
外に出てみて都会のことを知り、そして離れてから故郷の良さを知る。
私の人生を振り返るうえで欠かせないポイントです。
もともと店を継ぐつもりはなかったと語る、勝郎さん。
就職した先も全く異なる業種だった。
紆余曲折を経て志布志に帰ろう、代々やっている稼業を手伝おう―と決めてからは休む間も無く仕事に打ち込む。
花の扱いや仕入れのこと、お客さんとの付き合い、日々が勉強の連続。
一所懸命の毎日を過ごすうちにやがてトレードマークのオーバーオールのいでたちが馴染み、
「花屋のかっちゃん」で街のみんなに知られるようになった。
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思えば祝い事も不幸があった時も、人生で大事なところに必ず花がありますよね。
人々の記憶と共に生きるお仕事だなぁと常々感じます。。。
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仕事の傍ら商工会にも加入し、世代を超えた事業者との繋がりが生まれてきたことも活躍の場を広げるきっかけに。
志布志の3大祭りである港まつり花火大会も初代の実行担当として、仲間たちと協力して成功させたことは自慢の想い出としみじみ語る。
全力で突っ走って街を盛り上げた世代。
次を担う若者たちには頑張って欲しいと、時に厳しくエールを送る。
でも誰もがかっちゃんの優しさを、人としての温かさを知っているー。
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人がいないと街は盛り上がっていかない。そのためにも移住してくる人たちはみんな応援してる。
地元を離れて暮らすって凄いことだよ、と語るかっちゃん。
自身も外の世界を経験してきたからこそ言葉にも重みがありますね。
ここからは一問一答です。
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志布志の街に、かっちゃん有り。
おめでたい時、悲しい時、節目で花を贈る時にはいつもかっちゃんの姿が有りました。
花を贈りたいという気持ちは人を幸せにし、そして自分自身を美しくする。
スタッフさんもみなイキイキと明るい、ふらわぁ~ギャラリーやまださんへまた足を運ぶのが待ち遠しいです!
(ギャラリーやまださんのインスタグラムはこちら)
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